【心理学】フレネミー(frenemy)

フレネミーとは

フレネミーとは、表面上は友人のように接しながら、内心では敵意や嫉妬、競争心を持っている相手を指す言葉です。

英語では frenemy と書きます。

これは、

  • friend:友人
  • enemy:敵

を組み合わせた造語です。

つまり、直訳に近い表現をすると、**「友達のような敵」**です。

何系の用語?

主に次の分野で使われる言葉です。

  • 人間関係に関する用語
  • 心理学・対人心理に関する俗語
  • ビジネスや職場の人間関係を表す言葉
  • SNS・恋愛・友人関係で使われるカジュアルな表現

厳密な心理学の専門用語というよりは、日常会話やメディアで広く使われる対人関係の俗語です。

どのような人がフレネミーなのか

フレネミーは、露骨に攻撃してくる敵とは異なります。

普段は親しげに接してくるため、敵意に気づきにくいのが特徴です。

例えば、次のような行動が見られます。

  • 褒めているようで、さりげなく見下す
  • 悩みを聞いてくれるが、後で他人に話す
  • 成功を祝っているようで、嫌味を言う
  • 困っているときには近づいてくるが、成功すると距離を取る
  • 人前では仲良くするが、陰では悪口を言う
  • 失敗したときに、少しうれしそうな反応をする

具体例

例1:褒めているようで否定する

あなたが昇進したとします。

相手が次のように言いました。

「昇進おめでとう。でも、あの会社って人が足りないから、結構簡単に昇進できるらしいね」

最初は祝っていますが、その後で成果の価値を下げています。

このような、褒め言葉に見せかけた攻撃は、フレネミーによく見られる行動です。

例2:相談内容を他人に話す

友人に仕事の悩みを相談したところ、その友人は親身になって話を聞いてくれました。

しかし後日、職場の別の人から、

「仕事を辞めたいって悩んでいるらしいね」

と言われました。

表面上は味方でも、秘密を利用したり広めたりする人は、フレネミーに当てはまる可能性があります。

例3:成功を素直に喜ばない

あなたが資格試験に合格したとします。

相手は、

「すごいね。でも、その資格って最近は合格しやすくなったんでしょう?」

と言いました。

成功を認めつつ、必ず価値を下げる言葉を付け加えるのが特徴です。

例4:職場でのフレネミー

同僚が普段は親切に仕事を教えてくれます。

しかし上司の前では、

「この作業は私がほとんどフォローしました」

と、自分の手柄を強調します。

さらに、あなたのミスだけを上司に伝える場合、その同僚は協力者のように見える競争相手、つまりフレネミーである可能性があります。

フレネミーと普通のライバルの違い

普通のライバルは、競争関係であることが比較的明確です。

一方、フレネミーは、友好的な態度の中に敵意が混ざっています

相手特徴
友人基本的に成功や幸福を喜んでくれる
ライバル競争相手であることが明確
敵意や対立が表面に出ている
フレネミー仲良く見えるが、裏に嫉妬や敵意がある

フレネミーになる理由

フレネミー的な行動の背景には、次のような心理が考えられます。

  • 嫉妬
  • 劣等感
  • 強い競争心
  • 相手を支配したい気持ち
  • 自分より成功してほしくない気持ち
  • 人間関係を損得で考える傾向

ただし、嫌味を一度言われただけで、その人をフレネミーと決めつけるのは早い場合があります。重要なのは、否定的な言動が継続的・反復的に見られるかです。

対応方法

フレネミーかもしれない相手には、無理に対立するよりも、情報や距離を調整するのが現実的です。

  • 個人的な秘密を話しすぎない
  • 重要な仕事は記録に残す
  • 相手の言葉より行動を見る
  • 嫌味に過剰反応しない
  • 必要以上に承認を求めない
  • 少しずつ距離を置く

特に職場では、感情的に「あなたはフレネミーだ」と指摘するより、メールやチャットで記録を残し、業務上必要な範囲で付き合うほうが安全です。

まとめ

**フレネミー(frenemy)**とは、friendとenemyを組み合わせた言葉で、友人のように振る舞いながら、内心では嫉妬や敵意を持つ相手を意味します。

一言で表すと、

味方のように見える敵

です。

ただし、単発の嫌味ではなく、成功を繰り返し否定する、秘密を漏らす、陰で評価を下げるなどの行動が続いているかを見ることが大切です。