
🔹 ノードとは?
- ノード(node) は、日本語では「頂点(ちょうてん)」とも呼ばれます。
- グラフの基本的な構成要素で、「点」をイメージすると分かりやすいです。
- ノードとノードを結ぶ線のことは エッジ(edge) と呼びます。
つまり、グラフ = ノード(点) + エッジ(線) でできています。
1. ネットワーク分野でのノード
- 意味:ネットワークに接続されている機器や端点のこと。
- 例:
- PC、スマートフォン、プリンターなどの端末
- ルーターやスイッチなどのネットワーク機器
- 「ネットワークノード数」というと、そのネットワーク上に存在する機器の数を指します。
👉 例:家庭用Wi-Fiに「スマホ2台、PC1台、プリンター1台」が繋がっているなら、ノードは 4つ。
🔹 2. サーバー・システム運用でのノード
- 意味:分散システムやクラスタの中で稼働する「サーバーやコンテナなどの単位」
- 例:
- Kubernetes では ワーカーノード / マスターノード
- Hadoop では データノード / ネームノード
- 「ノードが落ちた(ダウンした)」という言い方は、システムの一部サーバーが停止したことを意味します。
👉 例:3台のサーバーでクラスタを構成している場合、それぞれが ノード。
🔹 3. IT資産管理(ITAM, CMDB)でのノード
- 意味:管理対象のデバイスやサーバーを「ノード」と呼ぶことがあります。
- 例:
- ServiceNow や SCCM などの資産管理システムで「1ライセンス = 管理対象ノード数」
- CMDB で登録される CI(構成アイテム) の一種として「ノード(サーバー、PC)」がある
👉 例:100台のPCと10台のサーバーを管理するなら、管理対象ノードは 110。
🔹 4. セキュリティ分野でのノード
- 意味:攻撃経路や通信ログを分析するときの「端点」
- 例:
- ファイアウォールログで「内部ノードから外部ノードへの通信」
- 攻撃グラフで「踏み台サーバー」などもノードとして表現される
✅ まとめ
- ネットワーク:端末や機器
- システム運用:サーバーやコンテナの単位
- 資産管理:管理対象の機器(PCやサーバー)
- セキュリティ:通信や攻撃の出発点・到達点
つまり「ノード」という言葉は、ITの世界では“対象となる点(端点・機器・サーバー)”を指す広い概念として使われています。