「ファシリ」という言葉は、ビジネスや打ち合わせの場でよく使われる略語で、正式には 「ファシリテーション(facilitation)」 や 「ファシリテーター(facilitator)」 を指します。
簡単に言うと、話し合いをスムーズに進める人や、その進行のこと です。
🔹意味
- ファシリ(=ファシリテーション)
→ 会議や打ち合わせを円滑に進めるための進行・調整のこと。 - ファシリ(=ファシリテーター)
→ 話し合いを進行する人(司会者に近い役割だが、決定権は持たない)。
🔹例で理解する
例1:会議の場面
Aさん:「今日の打ち合わせ、誰がファシリやる?」
Bさん:「私やります!みんなの意見を整理しながら進めますね。」
この場合の「ファシリ」は「進行役(ファシリテーター)」の意味です。
Bさんは、会議が脱線しないようにしながら、全員の意見を引き出し、まとめる役割をします。
例2:ワークショップの場面
Cさん:「今回のワークショップでは、私がファシリ担当です。意見を出しやすい雰囲気を作りますね。」
ここでは「ファシリテーション(進行の仕方・技法)」を担当するという意味。
「話しやすい空気づくり」「発言の偏りを防ぐ」「結論に導く」などを意識します。
🔹ファシリと司会の違い
| 役割 | 主な目的 | 発言の仕方 |
|---|---|---|
| 司会 | 時間や進行を管理する | 台本どおりに進めることが多い |
| ファシリ | 参加者の意見を引き出し、合意形成を促す | 状況に応じて質問や整理をする |
つまりファシリは「進行」よりも「議論の質を高める」役割です。
🔹よくある「ファシリ」の使い方
- 「今回の会議、ファシリお願いできますか?」
- 「ファシリ上手だね」
- 「今日はファシリがいなくて、話がまとまらなかったね」
🔹まとめ
「ファシリ」とは、会議や打ち合わせをスムーズに進めるための進行(またはその役割) のこと。
目的は「意見を引き出し、話をまとめ、全員が納得できる方向へ導く」ことです。