【IT用語】スケールイン(scale in)

💡スケールインとは?

スケールイン(scale-in) とは、
システムにあるサーバーやコンテナの台数を減らすことを指します。

つまり、スケールアウトで増やしたリソースを、
「もうそんなに要らないな」と判断して減らす動きです。


🔧 具体例で説明

例1:Webサイトのアクセス数が減った場合

  • 昼間のアクセスが多い時間帯(例:12時~18時)に合わせて、
    サーバーを5台にスケールアウトしていました。
  • しかし夜中はアクセスが減るため、
    サーバーを2台まで減らすようにします。

➡ この「5台 → 2台に減らす動き」が スケールイン です。


例2:ECサイトのセール終了後

  • セール期間中は注文が殺到するのでサーバーを増やして対応。
  • セールが終わって落ち着いたら、不要になったサーバーを停止。

➡ スケールインしてコスト削減できます。


例3:クラウド環境(AWSなど)の自動スケーリング

AWSのようなクラウドでは、

  • トラフィックが増えたら自動でサーバーを増やす → スケールアウト
  • 減ったら自動でサーバーを減らす → スケールイン

といったオートスケーリングの仕組みで、
ムダなくサーバーを使うことができます。


📊 スケールインの目的

目的内容
コスト削減使わないリソースを減らして料金を抑える
効率化必要な分だけ動かすことで無駄をなくす
安定性維持システムの負荷が下がったときも最適な構成に保つ

🧩 関連用語まとめ

用語意味
スケールアップ1台の性能を上げる(CPUやメモリを増やす)
スケールダウン1台の性能を下げる(CPUやメモリを減らす)
スケールアウト台数を増やす
スケールイン台数を減らす

🎯 まとめイメージ(たとえ話)

たとえるなら、

  • ピーク時に店員を増やす → スケールアウト
  • 閑散期に店員を減らす → スケールイン

と考えると分かりやすいです。