【IT用語】REST API

1. REST API とは?

REST API は、インターネットを通じてシステム同士がデータをやり取りするためのルール(設計の考え方)に基づいた API(アプリケーション同士をつなぐ窓口)です。
「REST」というのは REpresentational State Transfer の略で、シンプルで標準的な通信ルールを使うことが特徴です。

ポイントは:

  • HTTP を使って通信(普段ブラウザが Web ページを取得するときと同じ仕組み)
  • URL でリソース(データ)を指定
  • HTTPメソッド(GET, POST, PUT, DELETEなど)で操作を指定
  • JSONXML など、汎用的なデータ形式でやり取り

2. 身近な例でイメージ

🍔 ファストフード店に例える

  • REST API = お店の注文カウンター(注文ルールが決まっている)
  • URL = メニュー番号(どのデータを操作するか)
  • HTTPメソッド
    • GET = 「このバーガー見せて」
    • POST = 「このバーガーを新しく作って」
    • PUT = 「このバーガーにトマトを追加して作り直して」
    • DELETE = 「このバーガーを消して」
  • JSON = 注文票(「バーガー名: チーズバーガー, トッピング: トマト」みたいな書き方)

こうすると、「お店にルールがあって、それに従えば誰でも注文できる」状態が REST API です。


3. 実際のイメージ(JSON形式)

例えば、ユーザー情報を取得する API があるとします。

リクエスト
GET https://example.com/api/users/123

レスポンス(サーバーから返ってくる JSON)
{
“id”: 123,
“name”: “Taro Yamada”,
“email”: “taro@example.com”
}

同じエンドポイントでも、メソッドを変えれば動作が変わります。

  • POST /api/users → 新しいユーザーを登録
  • PUT /api/users/123 → ID=123 のユーザー情報を更新
  • DELETE /api/users/123 → ユーザー削除

4. よくある使い道

  • スマホアプリがサーバーからデータを取得する(天気アプリ、ニュースアプリなど)
  • Web サイトがサーバーとやり取りして動的にデータを更新(ショッピングサイトの在庫更新など)
  • 他社サービスと連携(Google Maps API、Twitter API、ServiceNow API など)