
「ベンチマーク」とは、何かの性能や品質を評価・比較するための基準(指標)やテストのことです。ITやビジネス、投資などさまざまな分野で使われます。
🔧 IT分野の例(パソコンの性能)
たとえば、あなたが新しいパソコンを買うとき、どれが速くて使いやすいか比較したいですよね。
- **ベンチマークソフト(例:Cinebench, Geekbench)**を使って、複数のパソコンで同じ作業をさせます。
- ソフトがCPUの処理速度やグラフィック性能などを数値で評価し、「このパソコンはスコア7500」といったように結果を出します。
👉 **このスコアが「ベンチマーク」**です。数字が高いほど性能が良いと判断できます。
📈 投資・金融分野の例
投資信託などでは、「ベンチマーク」として日経平均株価やTOPIXなどを使います。
- 例えば、あるファンドが1年間で+5%の成績を出したとしても、ベンチマーク(日経平均)が+10%だったら、それは「市場より悪いパフォーマンス」です。
👉 つまり、ベンチマークと比べて、自分の成果が良いか悪いかが分かるというわけです。
🏃 ビジネスの例
ある会社が、**「配達スピードを改善したい」**と思ったとします。
- 同業他社では平均「注文から配達まで2日」と分かれば、それがベンチマーク。
- 自社が「3日」かかっていたら、改善が必要だと判断できます。
👉 業界の「当たり前の基準」や「最良の実績」をベンチマークとして使います。
「ベンチマーク(benchmark)」は英語そのものです。
✅ 語源と意味(英語)
- benchmark
もともとは「測量時に使う基準点」を意味し、そこから転じて、
→「比較の基準」「性能評価の指標」という意味で使われるようになりました。
✅ 英語での使い方(例文)
- This software scored higher than the industry benchmark.
(このソフトウェアは業界のベンチマークより高得点だった) - We need to benchmark our performance against top competitors.
(我々はトップ企業と比較して、自社のパフォーマンスをベンチマークすべきだ)
✅ 類義語(英語)
- standard(基準)
- yardstick(物差し、評価基準)
- reference point(参照点)
ただし、「性能測定」や「比較対象」というニュアンスではやはりbenchmarkが最も一般的です。
ごく自然な英単語であり、日本語でもそのまま「ベンチマーク」として使われています。