「高可用性(High Availability, HA)」とは、システムやサービスが長時間止まらずに使い続けられる状態を保つことを指します。簡単に言えば、「止まりにくい仕組み」です。
🔧 わかりやすい例:自動販売機
低可用性の場合:
- 1台しかない。
- 故障すると、誰も飲み物を買えない。
- 修理が終わるまでサービス停止。
高可用性の場合:
- 同じ飲み物を売っている自動販売機が3台並んでいる。
- 1台が故障しても、他の2台が稼働している。
- 飲み物は買い続けられる → サービスが止まらない!
☁ ITシステムでの例:Webサイト
低可用性:
- Webサーバが1台だけ。
- サーバが落ちると、全員アクセスできなくなる。
高可用性:
- サーバを2台以上設置(冗長構成)。
- ロードバランサーが、正常なサーバに振り分ける。
- 1台が故障しても他のサーバが対応 → Webサイトは常に表示可能!
💡高可用性を実現する仕組み
仕組み | 説明 |
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冗長化(Redundancy) | 同じ役割の機器やサービスを複数持たせる。例:2台のWebサーバ |
フェイルオーバー(Failover) | 障害発生時に自動で予備システムに切り替える |
ロードバランサー | 複数のサーバにアクセスを自動分散する仕組み |
クラスタリング | 複数台のサーバを1つのシステムのように扱う |
📊 関連用語
用語 | 説明 |
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可用性(Availability) | どれくらいの時間システムが稼働しているかの指標 |
SLA(Service Level Agreement) | たとえば「99.99%の可用性」を保証する契約 |
MTBF(平均故障間隔) | 故障と故障の間の平均時間(長いほど良い) |
MTTR(平均修復時間) | 故障から回復までの平均時間(短いほど良い) |
✅ まとめ
- 高可用性 = 止まりにくい仕組み
- 冗長化、フェイルオーバー、クラスタリングなどで実現
- 「故障してもバレない」ことが理想!