【IT用語】ディセントラライズド

「ディセントラライズド(Decentralized)」とは、「中央集権化されていない」 という意味で、管理や権限が特定の一箇所に集中せず、分散している仕組みや状態を指します。

身近な例

  1. クラウドストレージとローカル保存
    • 中央集権型(Centralized): 会社で使うデータを一つのサーバーに集めて管理する。
    • 分散型(Decentralized): 各部署やチームが独自のストレージやデバイスにデータを保存し、必要に応じて共有。
  2. SNS
    • 中央集権型: FacebookやTwitterのように、1つの企業が全てのデータとルールを管理している。
    • 分散型: Mastodonのように、複数のサーバーや管理者が存在し、それぞれ独立して運営されている。
  3. 電力供給
    • 中央集権型: 大型の発電所から全国に電力を供給。
    • 分散型: 各家庭や企業が太陽光発電を設置し、自分たちで電力を賄ったり余った分を地域に供給。
  4. 通貨システム
    • 中央集権型: 銀行が管理する通貨(円、ドルなど)。
    • 分散型: 仮想通貨(ビットコインなど)のように、管理者が存在せず、世界中のネットワークによって運営。

分散型の利点と課題

  • 利点:
    • 1箇所の障害で全体が止まるリスクが低い。
    • 管理者に依存せず、自由度が高い。
    • 特定の主体に悪用されにくい。
  • 課題:
    • ルールや管理の統一が難しい。
    • 全体の調整や問題対応が複雑になる。

例を使えば、ディセントラライズドは「みんなが自分の役割を持ちながら、全体を支えている」状態です。村全体でお祭りの準備を分担しているイメージに近いです。